POLFA
特徴
- 最新の金属酸化物半導体センサー素子を採用したポータブルニオイセンサー。
- チューブを取り付けることにより測定しづらい高所のニオイ、ダクト内部なども測定可能。
- 直感的な簡単操作で、測定した臭気をリアルタイムで確認可能です。
POLFA(ポルファ)って何?
POLFA(ポルファ)は、空間に漂う臭気のボリュームをとらえ、株式会社カルモア独自の基準値で数値化するにおいの測定器です。
臭気の品質管理や環境測定、消臭性能の評価など幅広く使われています。
用途
様々な場所で活躍し、精度の高いデータを算出します!
品質管理
環境測定
臭気調査
工場排気口調査
各機能について
データコレクト機能
本体にデータ記録機能を搭載しました。1秒~30分の任意の間隔で記録可能な為、長期間の臭気観察が可能です。データはCSVファイル形式で内臓のマイクロSDに保存される為、専用ソフトが不要でパソコン処理が可能です。
スケール機能
感度が鈍る非常に弱い臭気源を計測する際に使用します。2つの個体で僅かな違いを計測したり、現場で弱い臭気を測る時につかいます。
簡易温湿度計
測定を補助する簡易の温湿度計を搭載しました。ニオイセンサーは温湿度の影響を受けることがある為、臭気測定と同時に温湿度を測定することで、後々の評価で役立ちます。
グラフ表示機能
2秒に1回センサー値をプロットすることで臭気の増減をグラフとして表示。現場で変動する臭気を捉える際に力を発揮します。
ゼロ調整機能
測定開始時の空気を基準として、相対評価をすることが可能。また経年使用で測定値にズレが生じてきた際、一時的に数値を基点に戻して計測することが可能です。
ピークホールド機能
測定開始後の最大値を記録することが可能。嗅覚疲労を起こしがちな大空間の評価の際、自動で最大値を記録します。
チューブ接続
ワンタッチ継手式でチューブの着脱が簡便です。排気側にもチューブを接続することで、負圧のダクト内や、測定しづらい高所のニオイも計測可能です。
※内径4mm×外径6mmのテフロンチューブを使用
単三電池駆動
単三電池4本で、最大約16時間の運転が可能な省電力設計。充電式の電池に比べ、予備電源を持ち運びやすく現場作業でも安心です。
※ディスプレイ常時点灯時は約8時間運転
測定原理
センサー素子は、高温で温められると空気中の酸素がセンサー内部の電子を表面に引き寄せて吸着し、電子が固定されることで電気を流れづらくします。
そこに還元性電位を有する臭気成分が来ると酸素と反応して取り去られ、センサー内の電子が自由に動き電気が流れやすくなります。この時の電圧差を読み取り、独自の計算式で測定値として臭気の強さを表示します。
測定データ
単ガス成分の感度特性(参考値)
常温常湿環境下で単体ガスを測定した場合の成分濃度(ppm)とニオイセンサーPOLFAのグラフです。実際は、測定対象の臭気物質や素子の個体差・劣化度、測定環境などの要因によって感度特性が異なります。
複合臭の感度特性(参考値)
常温常湿環境下で複合臭を測定した場合の臭気濃度とニオイセンサーPOLFAのグラフです。複合臭の場合も、測定対象の臭気物質や素子の個体差・劣化度、測定環境などの要因によって感度特性が異なります。
ニオイセンサーPOLFAを用いた日常の測定データ
ニオイセンサーPOLFAを用いて、日常にあるにおいを測定したデータです。トイレなどの空間のにおい、喫煙所のたばこの臭気、ファーストフード、新車のにおいなどを測定しています。
ニオイセンサーPOLFAを用いた脱臭装置の性能比較
ニオイセンサーPOLFAを用いて、脱臭装置の前後の臭気の強さの比較をしています。トイレの脱臭テストや病院内のホルムアルデヒド、キシレン臭の脱臭装置の比較など
ニオイセンサーPOLFAを用いた食品工場の排ガス測定
ニオイセンサーPOLFAを用いて、食品工場の排気口の臭気測定を行いました。排気口にニオイセンサーを取付け連続測定を行っています。
本体仕様
型式 | ニオイセンサーPOLFA |
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測定対象 | 各種臭気成分、悪臭、香料など |
測定原理 | 金属酸化物半導体式ガスセンサー |
表示方法 | LCDデジタル表示 |
吸引方法 | マイクロポンプによる自動吸引 |
吸引流量 | 約350ml/min |
電源 | 単三電池4本もしくは専用のACアダプタ |
使用温度範囲 | 0〜40℃ |
外形寸法 | 127.7W x 209.5H x 40D |
重量 | 約375g |
連続使用時間 (単三電池使用時) |
約16時間(ディスプレイ消灯時) |
重量 | 約375g |
外部出力 | マイクロSD カード |
・価格はお問い合わせください。1週間単位のレンタル(法人限定有料)も行っております。
測定値に影響を及ぼす物質
【注意】
センサーの特性上、以下の物質が含まれる臭気は精確な測定値が得られない可能性があります。
オゾン、NOx、SOx
センサーを著しく汚染する物質
【禁止】
センサーの劣化を招く恐れがあるので、以下の物質が含まれている臭気は測定しないでください。
塩化水素、アセトン、二酸化硫黄、タール、シリコン、塩素、フロン、硫酸ミスト、塩酸ミスト、オイルミスト
メンテナンスについて
使用4,000時間でポンプ及びセンサー素子のメンテナンスが必要です。メンテナンス時期が近付いたらディスプレイ上に「M」マークが点灯し、必要時期をお知らせします。
(累積使用時間が4,500時間を越えると安全上の理由により強制停止いたします)
納入事例
幅広い企業様に導入されています。
環境測定
東京電力、関西電力、東北電力、北海道電力、中部電力、旭化成工業、富士写真フィルム工業、松下電工、新日本製鐵、日本鋼管、三菱化成工業、積水化学、昭和電工、三井石油化学、大阪石油化学、丸善石油化学、福井石油、三井デュポンケミカル、三井東圧、住友精化、三菱製紙、本州製紙、王子製紙、日本製紙、大日本インキ、ブリヂストン、横浜ゴム、日立、雪印乳業、カルビー、味の素、宇部理科工業、ゼクセル、富士ゼロックス、日本精工、清水建設、花王、ライオン、トヨタ自動車、本田技研、JR各社、県庁市役所多数、公害研究所多数
脱臭効果確認
武田薬品工業、新日本製鐵、富士紡績、積水化学工業、東洋紡績、旭化成工業、ライオン、サントリー、日本鋼管、東陶機器、ニチアス、日本触媒、INAX、キリンビール、ダイキン工業、フランスベッド、三菱レイヨン、三菱ガス化学、小野田セメント、日本ゼオン、三洋電機、シャープ、資生堂、ミドリ安全、三井鉱山、トヨタ自動車、松下産業機器、JR各社、日本郵船、JFE、ニッパツ、松下電子、ヤマハ
品質管理
雪印乳業(風味)、東レ(無臭樹脂)、国税庁醸造試験所(発酵管理)、日本たばこ(紙、フィルター)、大正製薬(無臭化)、 旭化成工業(無臭樹脂)、ヤクルト(品質管理)、ライオン(香料管理)、三輪ソーメン(品質管理)、水戸納豆(発酵管理)、 トヨタ車体(車内臭管理)
上記の実績は、従来機であるカルモアΣ、e-nose、ネオシグマの実績となります。